『今まで食べた中で一番おいしかったものは何ですか?』
簡単な質問ですが、意外にぱっと答えられませんでした。おいしかったものは色々と思いつくのですが「一番」と言われると迷います。
あまり深く考えこむとキリがなさそうなので、今日のわたしの答えは「福井で食べたウニ」です。もう15年以上も前に、カニ漁が解禁された月にカニを食べに行ったのですが、一緒に出てきたウニが濃厚なのに臭みがなくとても美味しかったのを覚えています。
この質問は最近読んだ本【食べるとはどういうことか〜世界の見方が変わる三つの質問〜 著:藤原辰史 出版:農文協】の冒頭で記されており、おもしろかったので職場の仲間にも投げかけてみました。
仲間たちの答えを紹介します。
*シャインマスカット(北海道厚岸産の生カキも捨てがたい)
*ペプシNEX
*千疋屋のフルーツパフェ(たしかメロン)
*藻塩(瀬戸内海の塩)
*初めての海外で、バリ島で食べたパイナップル
*ポモロジー レモンクッキー、千寿 コーヒーゼリー、coolaugh(弘前)のまかないとブーケ(カクテル)、HUTTE HAYASHIのベーコン (ひとつに決められなかった)
この本ではこの質問の後、『「食べる」とはどこまで食べるなのか?』『「食べる」ことはこれからどうなるのか?』について小学生〜高校生までの子どもたちがディスカッションを進めていきます。
人間の「食べる」と犬の「食べる」は違うのか。点滴は「食べる」か「入れる」か。また、「これさえ食べれば大丈夫」という食品があればそれだけでよいのか、などなど。次々に湧いてくる疑問にそれぞれが思うことを話していく、そんな活発なやり取りが収められていました。
わたしたち看護師は、病気や嚥下困難のために思うように食べられなくなったり、最期が近づいて食べられなくなるときの選択の場面に出会うことも多いです。点滴や栄養補助食品の利用なども身近で、水分や栄養分の摂取や誤嚥予防などと割り切って考えてしまうこともありますが、今回この本を読んで、改めて「食べること」について考える時間が持てました。
また、おもしろい本があれば、ご紹介したいともいます。
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